技術

Drupalについて part2

Drupalについて part2

Drupalを使ったプロジェクトで感じた問題点について

問題点

Drupal を使って感じた問題点は三つ

  • 非エンジニア/エンジニア両方に高い学習コストを要求する
  • サイト構成が不安定になりやすい
  • それでもサイトができてしまう

高い学習コスト

非エンジニアにとって

ページの素材となる「コンテンツ」は

  • コンテントタイプ … ページ種類にあたる 例:ブログ、商品紹介など
  • フィールド … コンテンツタイプごとに設定された要素 例:ブログの見出し画像、商品の価格など
    フィールドには数値、生html、外部参照などのデータ型が設定できる

を持っており、データ型が持つ規約を理解しないと
そのコンテンツ内でできること/できないことを
見極めることは難しいです。

私の現場でもそうですが、
Drupal のオペレーターを任される人材は
html/css がなんとか理解できるというレベルである可能性が高く、
型や設計という要素を理解させることが難しいかもしれません。

そうすると、数値データのフィールドに漢字を入れるような
設計を無視した設計や受注をしてしまうため、結果として現場が混乱します。

エンジニアにとって

上述したように Drupal をスキル低めの人員で運用することは難しいです。

結果として運用にエンジニアが巻き込まれることも多々あり、
当然Drupalの運用やモジュール実装には
一般的な実装知識と無関係な部分もあるので苦労する場面は多いです。

まとめ

Drupal の問題点は、Drupal そのものというよりも
運用面での「勘違い」を招きやすいことだと思います。

WordPress が初心者でも扱いやすい理由は
Drupal でいうコンテントタイプがブログに固定されていて
暗黙のうちに運用の幅が制限されているからなので
カスタムモジュールなどをバリバリ使いこなすとなると
開発陣に対する考えも改めなくてはなりません。

NoCode なども注目されていますが、 非エンジニアでも扱える = 無勉強または低い学習コスト
という意味ではなく、
えてして安易な導入をするチームは
要件定義や設計も雑である可能性が高いので、
今後「Drupal 運用のサポート」として募集された
案件に関わるときは体制的なリスクも加味すべきだと感じました。